ご挨拶
初めに
当ホームページをご訪問下さり、ありがとうございます。
皆様は、どのようなきっかけで、ここを開いて下さったのでしょうか。
さまざまなご縁があってのことと思いますが、よりよい人間関係作りや、コミュニケーション方法について、何か関心をお持ちの方々であることは、共通な気がします。
【ゴードンメソッド】というコミュニケーションの方法を学ぶ、この学習会が何を目指しているのか、トップページに掲げた5行に込めた思いを、お伝えします。
みんなちがって みんないい
これは、大正~昭和初期の童謡詩人金子みすゞの詩「わたしと小鳥とすずと」にあるフレーズです。令和の現在も多くの人に共感され、いろいろな場面で語られていますので、きっと皆様もご存知かと思います。
老若男女を問わず、だれもが独自の個性を持った一人の人間として、尊重され、自分らしく、ありのままで心穏やかに過ごすことができたら、どんなにいいでしょう。「みんなちがって みんないい」というシンプルなフレーズに私が惹かれるのは、裏を返せば、日常ではそう思える時ばかりではない、自分と相手の違いにストレスを感じる自分が居るからでもあります。
頭ではわかっているのです、「自分と相手は別の人間だもの、たとえ親子であっても、感じ方や考え方がいつも同じではあり得ない」ということを。それでも、相手の言動にイラッとしたり、自分をわかってもらえない、と感じてモヤッとしたり……。そんな時には「私とは違うけれど、それはあなたらしくていい」と思うどころか、「なんでわからないんだ、なんとか私と同じようにさせたいものだ」などと考えて、ストレスをためがちです。
それでも 共に生きる私たち
わかり合えないと感じる相手とは、どう付き合いましょうか。何を選ぶか、それも人それぞれですが、私たちは生まれてから最期の時まで、一切の人間関係を断って生きていくことは不可能です。赤ちゃんは泣くことで、周囲の人に何かを訴え、関わってもらうことで関係を紡ぎ、成長します。家庭、学校、職場、医療介護の現場、地域……だれもが尊い命をもった社会の一員として存在しているはずです。縁あって出会い、互いに影響し合い、知恵を出し合い、助け合って生きていくものではないでしょうか。
必要なのは わかり合える対話力
感情を持った動物である私たち、共に生きていくからには、なるべくストレスは少なく、更には喜びや幸福を感じられる関係でありたいものです。それがコミュニケーションの在り方に大いに左右されることは、わかっているものの、具体的にどうしたらより良い関係が築けるのか、私はゴードンメソッドで初めて知りました。
自分と相手が、それぞれの思いを「わかった」「わかってもらえた」と実感できる、「聞き方のコツ」「話し方のコツ」があるのです。無意識に、いや、むしろ良かれと思ってしていた対応が、逆効果になるリスクがあったことも知りました。日常で、わかり合えたと感じるやり取りの積み重ねから、信頼関係が築かれ、問題の解決にもケンカしないで向かうことができます。
自分も大切 相手も大切にして ウィンウィンな関係を 広げたい
この方法を開発したトマス・ゴードン博士は、生前、ノーベル平和賞に3回ノミネートされました。また、1999年にアメリカ心理学財団から受賞したゴールドメダルの表彰状には、下記のように記されています;「トマス・ゴードンは、親密で永続的な人間関係を築き維持していくためのひとつのモデルを創り上げた。人間関係についての抽象的な概念を、具体的な行動の技法(スキル)という形に変え、それを一般大衆の手に届くものにした---」
【ゴードンメッド】は、だれでも学んで身につけることができるコミュニケーションの方法です。ただ、他のどんな技法もそうであるように(例えば運転もスポーツも)、仲間と共に練習する場があると、なお一層、確実に体得できます。コミュニケーション学習会ウィンウィンサークル国分寺が、そのような場になることを願っています。
今、これを読んで下さった皆様を含め、ご縁のある大切な人との関係を、もっと心の通う温かいものにしていきたいと、私自身が思っています。(大野志津子)